これ知らないと眠くなっちゃいます！睡眠時無呼吸症候群対策Ｑ＆Ａ

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よく酒は百薬の長などと言われますが、
アルコールを適量に飲めば健康に良いとされています。

 

でもお酒をたくさん飲むと普段はイビキをまったくかかない人や、
ほとんどかかない人のイビキがひどくなるのでは？

 

このように感じている人も多いと思います。
ではアルコールの摂取とイビキは、なにか関係があるのでしょうか？

 

 

 

この件に関してはドイツで２０１０年に
飲酒とイビキの因果関係を調べた報告があります。

 

ドイツでは飲酒により慢性的なイビキの人はイビキの音が大きく
なることが認められましたが、普段イビキをかかない人がイビキを
かくようになるかどうかは人によって異なるということでした。

 

この報告からわかることは、慢性的なイビキの人は飲酒により
症状が悪化しますが、一方普段イビキをかかない人は飲酒しても
イビキをかくようになる人とならない人に分かれるということでした。

 

 

 

なぜ、普段イビキをかかない人は飲酒によって
イビキをかく人とかかない人に分かれるのでしょうか？

 

これは「隠れイビキ症」というものが原因だ
と考えるとうまく説明がつきます。

 

もともと上気道（鼻から咽頭までの空気の通り道）の
狭窄（きょうさく：狭まること）があり、飲酒により
さらに狭窄が進みイビキをかくようになる訳です。

 

このもともと上気道の狭窄がある人を
「隠れイビキ症」と呼ぶのです。

 

 

 

「隠れイビキ症」が疑われるのは
まず肥満している人です。首やあごのまわりに
脂肪がついて上気道やのどが狭くなるからです。

 

つぎに女性に多い「小顔」などと呼ばれる
あごがほっそりとした人やおとがいが後退した顔つきの人です。

 

あごが小さいので空気の通り道
である気道も狭くなりがちになるからです。

 

 

 

ではなぜ飲酒が原因で
イビキをかきやすくなるのでしょうか？

 

一般にはアルコールによる筋肉の弛緩作用によって舌や咽頭と
いった部分の筋肉がゆるみ、上気道が狭くなるために、
イビキをかきやすくなるからだそうです

 

また、体内にアルコールが入ると血行が促進されて鼻腔の血管が膨張して、
鼻腔の粘膜が腫れた感じになるため鼻詰まりが起こりやすくなり、
その結果として気道が狭くなり、イビキが発生しやすい状態となります。

 

さらに、もともとアレルギー性鼻炎などの症状を持っている人は、
飲酒によって、飲まないときよりも鼻詰まりや
鼻水の症状を悪化させるケースが多くみられます。

 

 

 

このように飲酒はイビキをうながす働きがあるようです。
飲酒の際にはこのことを忘れずに「ほどほど」を
心がけるようにしましょうね。

 

 

 

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